面白すぎて読むのを止めた「ルーカス・ウォーズ」

面白すぎて読むのを止めた「ルーカス・ウォーズ」
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「スターウォーズ」という単語に少しでも琴線が触れる人は絶対に必読のグラフィックノベルだ



漫画としても読みやすく、絵の魅力もあって、ページをめくる手が止まらない



あまりにも面白すぎて、このまま一気に読むのがもったいなく途中で読むのをやめたほどだ


もしぼくがアトロクに出演したら推薦図書にするだろう


ルーカス・ウォーズ概要

https://natalie.mu/eiga/gallery/news/571864/2308717

まえがきにある通り「ジョージ・ルーカスならびに、この物語に登場するすべての人々から認可を受けた公認の出版物ではない」本作



巻末に記載もある膨大な参考文献からジョージ・ルーカスが「スターウォーズ/新たなる希望」を制作・公開するまでを描いている

この本にも出てきてルーカスのキャリア初期を陽気に支えてくれるフランシス・フォード・コッポラの「ゴッドファーザー」制作秘話は「ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男」としてドラマ化されたが

「ルーカス・ウォーズ」はこのままジョージ・ルーカスの伝記映画として映画化できるだろうし、いつかされるに違いない

スターウォーズの制作秘話、トリビアはもちろん何より映画を志す青年ジョージ・ルーカスの冒険としてこれ以上面白い本があるだろうか?


2度も死にかけているジョージ・ルーカス

https://eiga.com/movie/42169/

物語は1976年8月、ジョージ・ルーカス33歳、「スターウォーズ」制作途中、心筋梗塞の疑いで搬送される場面から始まる

ルーカスは他人の忠告を聞く人間ではなく、文房具屋を営む父親の手を焼かせていた(そして父親が文房具屋だったからこそ、ルーカスがマーチャンダイジングの権利までこだわったことが分かる)

スピード狂で破滅的な性格をしていたルーカスは大学入学前に自動車事故で1回死にかけている(しかも車を改造していたので命が助かったという)

この大事故をきっかけに将来を考え、南カリフォルニア大学に進み、映画の道を志す


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撮影前も撮影中も撮影後もトラブルだらけ

https://www.historyinmemes.com/2022/11/14/looking-back-star-wars-cast-in-1977/

「スターウォーズ」の現場では内向的な性格も原因で、ベテランのスタッフにやりたいことが全く理解されないルーカス

だが学生時代は「電子的迷宮/THX 1138 4EB」で全米学生映画祭1位になったり「アメリカン・グラフィティ」では興行的にも成功しアカデミーにノミネートされ成功してるように見えるが映画制作の道は厳しいようだ

「スターウォーズ」では撮影前も撮影中もトラブルだらけで現場にも協力者がいない状況

そもそもまともな契約もないまま撮影に入っていたのも驚きだ

これを読めば帝国の逆襲以降、ルーカスが制作総指揮に回ったのも分かるし、時間が空いたからこそプリクエルでは監督に復帰したのだろう

自分の話で恐縮だがぼくも自主制作現場で規模は1億分の1ぐらいかもしれないけど、思い当たる節がありスターウォーズでこの状況だったのかと励まされたりもした

またスター・ウォーズのストーリーの変遷も細かく描かれており、今の形になったのはかなり後だと分かる

オビワンが死ぬというのも、撮影期間中に後半の展開に頭を悩ませていたルーカスにパートナーで編集者のマーシアが「殺しちゃえば?」と言ったのがきっかけとなっている!

アレック・ギネスはこれを聞いて降板すると言ったそうだが、ルーカスが説得し何とか残ったというのも面白い

アレック・ギネスは現場でもマスター的なポジションでとても頼りになる存在だったことが描かれている。そしてギャラはわずかで良いから収益から印税を受け取りたいというのが条件だったそう
(その結果は言うまでもない)


ちなみに三船敏郎にオビワン、もしくはダース・ベイダーをオファーしたという話は出てこないが、隠し砦の三悪人がヒントになったことと、ルークの有力候補としてクリストファー・ウォーケンがいたことも漫画の絵の魅力もあって面白い

なぜあの3人がキャスティングされたかの理由も描かれ、ハリソン・フォードとキャリー・フィッシャーのロマンスも描かれている


「スター・ウォーズ」を信じてくれた人たち

https://www.akiradrive.com/star-wars-ageman/

また誰にも理解されない企画でも一人さえ信じてくれる人がいれば救われるものだ

ジョージの場合、それはパートナーのマーシアとプロデューサーのアラン・ラッドの存在が大きい

(この漫画には描かれてないがこの後、マーシアと離婚するのはかなり辛い……)

またスピルバーグは理解あるめちゃくちゃ良いやつとして描かれ、お互いに「スターウォーズ」と「未知との遭遇」の利益を1%ずつ収益化していたことも初めて知った

本作で一番カタルシスがある場面はジョン・ウィリアムズがルーカスに初めて音楽を聴かせる場面

制作段階ではスタッフと全く馬が合っていないルーカスが唯一うまくいった人がジョン・ウィリアムズで

苦難の旅の末、後は音楽だけという最後の最後にジョン・ウィリアムズがスターウォーズの音楽をジョージに聞かせる場面は大感動

見開きの瞬間、あの音楽が流れる人なら涙が止まらない名場面だ

公開されるまで誰も「スター・ウォーズ」の正体や影響力をわかっていなかったのであろう。それは創造主のジョージですら

とにかく映画好き、「スターウォーズ」好きなら必読の一冊

そして序文にあるように「夢を諦めずにいるすべての人たちに」おすすめだ

Kindleだとかなりお買い得

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