- 1. まえがき、今年の概要
- 2. 10位「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」(Peter Rabbit 2: The Runaway)
- 3. 9位「スイング・ステート」 (swing state)
- 4. 8位「tick, tick…BOOM! チック、チック…ブーン!」(TICK, TICK… BOOM!)
- 5. 7位「RUN/ラン」
- 6. 6位「ミッチェル家とマシンの反乱」(The Mitchells vs. the Machines)
- 7. 5位「パーム・スプリングス」(Palm Springs)
- 8. 4位「ひらいて」
- 9. ベスト3の前にベスト10に入れるか迷った映画羅列のコーナー(順不同)
- 10. 3位「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」(The Suicide Squad)
- 11. 2位「最後の決闘裁判」(The Last Duel)
- 12. 1位「ラストナイト・イン・ソーホー」(Last Night In Soho)
まえがき、今年の概要
他にも書きましたが、2週間ぐらいログインできてなかったので去年に更新できませんでした。
でもこれを書かないと2022年をがんばりまなかん出来ないので、短めですが、書きたいと思います。
2021年は新作を115本見ました。
今年は突き抜けた作品というのは少なくどれも面白かったので、2位〜8位を決めるのが難しかったです。
というかトップ10を決めるのが。なのでトップ20ぐらいはトップ10級だと思います
過去のトップ10はこちら
10位「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」(Peter Rabbit 2: The Runaway)
はい、100本見てこれがベスト10に入ります
これは毎年恒例のトップ10に入れておきたい枠ですね。(去年は「魔女がいっぱい」でした)
可愛くて笑えて面白いコメディ映画でした。1作目よりも全然面白いと思います。
今年はガイリッチーの作品が2作公開されました。
もはや開き直ってガイリッチー映画というジャンルを確立させた感があるガイリッチー(どちらも面白かった)
ピーラビ2はガイリッチー風のイギリス下町ギャングもの(動物ver)というところが特に面白かったです。
監督のウィル・グラックにとっては「小悪魔はなぜモテる?!/Easy A」以来の会心の一作ではないでしょうか
9位「スイング・ステート」 (swing state)
年末にNetflixで「ドント・ルック・アップ」が公開され、そちらも面白かったのですが、政治的な風刺と作品としての面白さのバランスはこちらの方が良かったと思います。
少なくともオチは今年見た映画で一番びっくりしました
スティーブ・カレルは割と最近演技派みたいな感じですが、十八番のコメディ演技最高ですし、もちろんコメディ映画として笑える場面もたくさんあります。
2022年は年明けてすぐ日本映画で「決戦は日曜日」もあるし「なぜ君は総理大臣になれないのか」の続編でもある「香川一区」も公開されます(見たけどめっちゃ面白かったです)
選挙って面白いですよね。僕がそう思い始めたのは「ヒラリーvsトランプ」がきっかけかなぁと思ったんですが、この「スイング・ステート」の話のきっかけも「ヒラリーvsトランプ」です
8位「tick, tick…BOOM! チック、チック…ブーン!」(TICK, TICK… BOOM!)
今年はミュージカル映画がめちゃくちゃ公開されましたね。(だからこそウエストサイドストーリーは予定通り年内に公開すべきだった)
そのトップランナーとも言えるリン=マヌエル・ミランダの初監督作です。
個人的には数あるミュージカル映画の中で今年一番刺さったのが本作です。
何者にもなれないまま30歳を迎えてしまうミドルエイジクライシスならぬ……なんていうか知りませんが30歳問題を描いた映画です。
日記にも書きますが、今年は人生観が変わりました。この映画もその要因の一つだと思います。
ジョナサン・ラーソンの伝記映画である本作を見て是非感じていただきたいです。Netflixで見れます!
7位「RUN/ラン」
2018年にベスト1にした「search/サーチ」の監督アニーシュ・チャガンティの新作です。
この人はとにかく面白くて楽しませてくれる映画を作ってくれます。だから見てる時は「めっちゃ楽しませてくれるやん…」とニヤニヤしますし、そのサービス精神が好きです。
「search/サーチ」もそうでしたが、日常に溢れているもので映画的な演出をしてくれるところが最高です。
例えば一番わかりやすいのだと、信号が赤になったとします。それはキャラクターの危機を表していますね。そんな感じのが前編に溢れてますね。
本当にいちいち面白いんです。ストーリー自体はツッコミどころとかあるかもしれないけど、とにかく面白い!と言える一作です。
6位「ミッチェル家とマシンの反乱」(The Mitchells vs. the Machines)
これはアニメベスト10で1位にしました。
イメージ的にはアメリカ版クレヨンしんちゃんですかね。「スパイダーバース」のチームが作ってるんですが、とにかく表現がイカれていてすごいです。とんでもない情報量と密度。
ポスターの背後に「スパイダーマンNWH」のグリーンゴブリンみたいに乗ってるファービーが見えますが、ファービーが出てくるシーンはすごいです笑
製作のロード&ミラーの監督第一作である快作「くもりときどきミートボール」をアップデートしたかのようなテンションの高さも魅力です。
コメディですが、最後のエンドロールは感動します。Netflixで見れます!
5位「パーム・スプリングス」(Palm Springs)
この作品より面白いとか素晴らしい作品はもっとあると思うんですけど、とにかく好きでしたね。
むしろ加速してる向きすらある量産される「タイム・ループ」というジャンルの映画ですが、その中でも多幸感は一番だと思います。
とにかくアンディ・サムバーグですね(右の男の人)
アンディ・サムバーグみたいになりたいと思いました。憧れですね。こんな気持ちはサイモン・ペッグ以来でした。
トムクルーズやブラピはどちらかというと尊敬の念っていう感じなんです。
ロールモデルとして良いなぁというのがアンディサムバーグでした。
なので夏はサングラスにアロハシャツでなるべく過ごしました。完全にこの映画の影響です。
あんまり映画の感想書いてないけど、「タイムループ(リープ)」ものってある程度は絶対面白いじゃないですか。
それにアメリカンコメディとしても、とても楽しい一作です
4位「ひらいて」
今年の日本映画で個人的にはベスト1です。(後で少し触れますが、日本映画も面白いのがたくさんありました)
今年のどころか近年の日本青春映画で一番面白いかもしれません。
基本僕は学園もので恋愛しか脳にないようなキャラが出てくる映画って興味がないんですが、これはそれでも面白いんです!
これもいちいち演出が面白かったですね。後は綿矢りさ原作だからか台詞の文学的な切れ味。
「貧しい笑顔だね」は今年真似したい台詞第一位でした
ラストの帰結でさらに1段階評価がグッとあがりました。
ベスト3の前にベスト10に入れるか迷った映画羅列のコーナー(順不同)
・ノマドランド
・あの夏のルカ
・ライトハウス
・子供はわかってあげない
・あのこは貴族
・すばらしき世界
・ドント・ルック・アップ
このあたりは迷いましたね。他にもたくさんありますが、それはpodcastで話そうかな
それではベスト3の発表です!
3位「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」(The Suicide Squad)
とにかく最高でした。アクションあり、笑いあり、感動あり。
そして「ヒーローとはなにか?」「勇敢な者とは何か?」をちゃんと描いたヒーロー映画です。
前作を見てなくても問題ありません。
不謹慎な殺人ギャグとかあるので、眉をしかめる人もいるかもしれませんが、とにかく最高のエンタメ映画と言えます。
あと怪獣映画でもあるんですよ!特撮好きのあなた!
2位「最後の決闘裁判」(The Last Duel)
押井守はリドリー・スコットを尊敬しているので「サー」と呼んでいます。
僕もこれを見て「サー!」と呼びたくなる気持ちが分かりました。(劇中でも出てくる)
中世で女性がどのように扱われてきたか(それは今にも当然通ずる)、どのように消費されてきたかまでを誠実に描いていると思います。
ラストシーンは「うわぁ……」と頭を抱えました。その衝撃があったので2位にしました。
劇中の甲冑バトルも面白いですし、最後の決闘のシーンもめちゃくちゃ面白いんです。
だからこそ!そんな楽しんだ観客さえも突き放すかのようなラストが本当に忘れ難いです。
ディズニープラスで見れますよ!
1位「ラストナイト・イン・ソーホー」(Last Night In Soho)
エドガー・ライトの最高傑作!
僕は元々エドガー・ライトの大ファンなんですが、今までのが遊び?と思うほどの一作です。
今年は他にも「プロミシングヤングウーマン」などもありましたが、Me too以降の女性が搾取されてきたことを描いた映画の中でもエンタメとのバランスがとても良いと思いました。
また主人公のエロイーズ同様、感情が揺れ動きずっと夢中になってみていました。
そう考えると僕はまだ成熟した観客じゃないのかもしれませんが、とにかく面白い1作です!(これしか言ってない)
podcastでも話したので気になる方は聞いてみてください。ネタバレありです。というかまだ映画館でしてますよ!