ピクサー初のラブコメ『マイ・エレメント』

ピクサー初のラブコメ『マイ・エレメント』

まえがき

突如始まり、突如更新されなくなったウサムとニャンニャンがラブコメを語っていくシリーズ。今後は定期的にやっていくとかいかないとか……今回取り上げるのはピクサー最新作『マイ・エレメント』果たして2匹の評価は?

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ウサム:「マイ・エレメント」がディズニープラスで11月1日から配信が始まったよ!

ニャン:見返したけど、やっぱり面白いね。とにかくエンバーとウェイドのキャラクターがいいね。エンバーは癇癪持ちだけど、怒っちゃう気持ちもわかるし、ウェイドはとにかく優しい


ウサム:確かにキャラクターは近年のピクサーでも一番良いかも。ウェイドは男から見てもそりゃモテるよってキャラだった

ニャン:最初に泣きながら違反切符切るところから最高!

ウサム:あそこは爆笑した。でもウェイドは水のエレメントでエレメントシティの中で特権階級なんだよね。だからいかにも育ちのいい金持ちのボンボンって感じ

ニャン:もっと良い言い方できないの……?

ウサム:だってエンバーに消えて!って言われて慰安世界旅行に行こうとしてたし、あの場面でエンバーを助けにいけるのがすごいよ!良い意味で自信があるというか

ニャン:いやお前も助けにいけよ!

ウサム:俺だったら大丈夫かなぁと思いつつ、でも消えろって言われたから消えますって泣きながら家でミスチルのSINGLES聴いてると思う

ニャン:(だめだこいつ……)

ウサム:でも「マイ・エレメント」は明らかにエレメントが移民のメタファーだったり、現実の社会構造が反映されてるところが面白かった。ズートピアもそうだったけど、こっちはもっと貧富の差や階級差が感じられたね

ニャン:最初に来たからだと思うけど水に住みやすいように作られた街で、必ずしも火は住みやすい土地ではないね

ウサム:ドキュメンタリーも見たけど、監督のピーター・ソーンの出身であるニューヨークがモデルになってるらしい。監督の親が渡米した時もニューヨークは人口とか減少してて住みやすい街ではなかったとか。地球は水が大半だから水のエレメントが一番多くて火が少ないってのもなるほどだった

ニャン:火と水のラブストーリーってのもわかりやすくて良かった。外面上は相反するけど、それぞれのエレメントの中身を見てハッとする美しい瞬間を見つけてたのがロマンチックだった

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ウサム:うーん普通に面白かったけど、ピクサーならもう一押し、二押しぐらいできちゃうと思っちゃった

ニャン:なんなのこいつはさっきから!

ウサム:水漏れの原因を調べたらオイルが混じってるって展開とか「おっチャイナタウンみたいなノワールになるのか!」と期待しちゃった。さっき言ったように社会構造を打ち出してたし。そしたら本当にただ水漏れしてただけだったから、だったら直せよと思った

ニャン:そういうのは別に良いの。これはラブストーリーが主軸なんだから

ウサム:そうなんだよね。ロマンティックコメディだと考えたら若干ゆるいところもあんまり気にならなくなるかも。これ口コミとかでロングランになって大ヒットしたんだけど、大人でも楽しめるロマコメだったから多分ヒットしたんだろうね。最近のピクサーは大人も楽しめるとはいえ子供向けのが多かった

ニャン:エンバーが自分の進路を決めようって段階だったのも共感得たのかも。店を継ぐって目標がありながらも本当は違う道があるのかもっていう。エンバーの本心が○○だったってのは結構衝撃的だった

ウサム:あれも監督のパーソナルな話から来てるらしいよ。父親は自分の店を継がせたかったらしいけど、監督が芸術系の職に進もうとしたら「そんなんで飯が食えるのか?」って親から反対されたとか

ニャン:その辺は世代間ギャップも描いてたのかもね

ウサム:確かに。おばあちゃんが死に際に「火のエレメントと結婚しろ!」って言う場面があるけど、監督も「韓国系と結婚しろ!」って言われたんだとか。実際は韓国系以外の人と結婚してその辺も反映されてるんだなぁ


ニャン:火と水だし、性格も反対で、社会階層も違う……これだけギャップがあれば恋も燃えるよね。ということでこの作品が支持されたのはキャラクターと大人向けのロマコメだった、移民や階級差、世代間差を描いて共感を得たってことでいいかな

ウサム:急にまとめに入りだしたね

ニャン:ウサムもウェイドぐらい素直に感情を出したら?

ウサム:できるわけないでしょ……というか世の中の男の子は大抵できないよ

ニャン:モテないやつはね

ウサム:……

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マイ・エレメント(2023)

監督:ピーター・ソーン

ディズニープラスにて配信中


登場動物

ウサム

ニャンニャンのことが好きな目が死んでるウサギ


ニャンニャン

かわいいが辛辣な猫

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