2020年映画ベスト10

2020年映画ベスト10

読まなくていい前置き

ブログを書くのは久々な気がします。

今年新作は配信だけのも含めて95本見ました。頑張ったら100いけるなぁと思ったんですが、これは頑張ることなのかなぁと思いまして……

というのも今年は公開延期されたものが結構あったので例年に比べれば頑張ったんじゃないかなーと

まぁ前置きはさておき(仕事納めとは?)、ベスト10の発表です

去年のベスト10の記事はこちらです。去年は「マリッジストーリー」が1位でした

https://r0went.com/wp/2019/12/31/post-489/


スポンサーリンク

⑩魔女がいっぱい

引用:https://note.com/eigadays/n/n52632243e9d8

これは「魔女っているの?」って子供が魔女に魔法をかけられてしまって、ネズミになってしまい元に戻るために冒険をするという映画です


だから実質ハガレンとか鬼滅と同じです(違う)

10位って埋もれがちなやつを、入れがちじゃないですか?

「魔女がいっぱい」は監督ロバート・ゼメキス、原作ロアルド・ダール、主演アン・アサウェイという豪華な布陣

ですが、かゆいとこに手が届かない感じであまりヒットもしてないし話題にもなってないと思います

でも!これは面白いです!例えるならちゃんと面白いディズニー実写作品という感じです。

弱き者の逆襲劇というのもディズニーらしい作品です

ファミリームービーでありながら、悪趣味な演出(褒めてる)やきっちりと怖いと思わせる演出、そして何とも言えない味わいを感じさせるラスト

ゼメキスの前作「マーウェン」も似たようなテイストのラストでしたが、個人的には可哀想……という方が全然勝って、どういう気持ちにさせるんだよと思いましたが、「魔女はいっぱい」は前向きに感じました

ゼメキスは確か「ピノキオ」の実写を任されてるはずですが、とても期待できると思います


⑨ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー

引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/372864/

言わずと知れたブックスマート。リベラルな地域のガリ勉高校生が(ポスターの2人)遊んでばっかいた同級生を見下してたら、そいつらも普通に良い大学や企業に入っていて

私たち遊んでない!となってタイトルの通り、パーティーデビューではっちゃける話です

最先端の青春映画で、「ブックスマート前/後」という文脈を作る作品になりました

もうだってポスターの時点で面白そうじゃないですか?多分このイメージのまま面白い映画です

とにかく褒め合うって文化が最高ですね。今のところNetflixで配信中です(ただアメリカ青春映画のご多分に漏れず下ネタが多いです)


⑧mid90s ミッドナインティーズ

引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/372235/

これはジョナヒルの自伝的作品で、スケボーする男の子と男の子コミュニティのお話なんですが、

時代もキャラクターも環境もやってることも人種も違うのにこれは俺だ!と思わせる作品で、とても好きです

そしておそらく多くの男の子は「俺じゃん!」って思うんじゃないでしょうか?

全く自分と関係ないように見える映画なのに、そこに自分を見出すってとてもロマンチックな瞬間じゃあーりませんか?


⑦続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画

引用:https://ameblo.jp/legrandcahier25/entry-12634129076.html

今年一番笑った映画です

カザフスタンのジャーナリストのボラットがアメリカに(トランプに)気に入られるため貢物をしにアメリカに行くという話です

元々ボラットが好きと言うのもありますが、カザフスタンで制作した映画という体でちゃんと作って、いちいち英語字幕を被せるというスタイルだけでもう笑ってしまいます

前作に比べれば作ってる場面は多いし、笑えない場面もありますが(笑)、志含めてサシャバロンコーエンの矜恃を感じるコメディ映画だと思います

ちなみに知らない人に言うと、ポスターからも分かる通り、基本的には品のかけらもないお下劣コメディです

スポンサーリンク

⑥シカゴ7裁判

引用:https://tower.jp/article/feature_item/2020/10/22/0109

https://r0went.com/wp/2020/10/21/post-873/

これは今年最も優れてる脚本だと思います。脚本は言わずと知れたアーロン・ソーキン

ざっくり言うと、1968年にベトナム戦争に対する反戦運動をして捕まった7人(シカゴセブン)がいるんですが、その人たちの裁判劇です(実話)

実話が基になってると言いながら、結構作ってるところもあるんですが、それでも史実にあったこの裁判の本質というかテーマを浮かび上がらせるのがアーロン・ソーキン節

エディ・レッドメイン、そしてボラットを演じたサシャバロンコーエンがここでも好演してます

Netflixで見られますので是非!当時のことを描きつつ、現代を描いてるパターンのやつなので、シカゴ7裁判のことを知らなくても楽しめますが、前知識あった方が理解は深まると思います


⑤フォードvsフェラーリ

引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/369005/

とにかく熱くてかっこいい男たちの物語です

ざっくり言うと、カーレースの絶対王者のフェラーリに勝負を挑んだフォード社の戦いです。でもフォード内での戦いの方が大変だ!って映画です

これは2019年の東京国際映画祭で見て、今年に入ってから映画館でも見ました

レースシーンの音楽と合わさった高揚感も最高ですし、僕が好きなのは多分シェルビーとマイルズのバディ感もあるんでしょうね

そしてこれも男の子映画!サイコー!


④透明人間

httpss://cinemarche.net/horror/invisible-man-jyun/

透明人間という古典中の古典を題材にここまでアイデアと現代性を詰め込んで、一級品の映画に仕立て上げるというめちゃくちゃすごい作品です

ポスターの女性が透明人間からストーカーとか色々されるんですが、なんせ相手は透明人間なので、

周りから見れば「お前が狂ってるんじゃないか?」と思われてしまうといった感じの映画です。よくできてる!

まぁそれなりに面白いんだろうなぁという期待を遥かに超えた傑作でした


③ロングショット 僕と彼女のありえない恋

https://longshot-movie.jp

大統領候補の女性とその子が家庭教師をしていた時の教え子だった昔なじみのボンクラ男のラブコメです

これは今年最初に見た新作映画だったんですけど、想像以上にめっちゃ面白くてこれを参考に脚本を書いたぐらい面白かったです(絶賛執筆中!)

よく考えればこれも「ブックスマート」同様に理想的なアメリカを描いていますね。でもそれこそ俺たちが自慢されたいアメリカなんですよ

セスローゲンももちろん最高ですが、いつものイケメンじゃなくて可愛い感じのシャーリーズセロンが最高です

「この2人どうなっちゃうんだよ〜!……良かった〜!」という多幸感でラブコメで初めて泣きました


②ソウルフル・ワールド

引用:https://disneyplus.disney.co.jp/program/soulfulworld.html

ピクサー最新作!本来は劇場公開されるはずが、コロナの影響でディズニープラスでの配信限定になってしまいました(クリスマスに公開)

本当にマイナス面って映画館で上映しなかったことぐらいの本当に素晴らしい映画で、人によっては人生観が変わる映画だと思います

見る前と見た後で意識や世界の見え方が変わる映画って良い映画の条件だと思いますが、まさにそういう映画

ジャズミュージシャンを目指す主人公ですが。お金のために中学で非常勤講師をしているという設定です(グサっ)

まぁお金のためと言っても非常勤なんで稼ぎも少ないんですが、彼にはプロのジャズミュージシャンになるという夢があるんでちゃら、へっちゃらなんです

そんな時にプロのステージに立てる時が訪れます。まさに今日から人生が始まるぞ!という時の穴に落っこちで死んでしまいます

これは何かの間違いだと、生まれる前のソウル(魂)の世界に行って、自分の肉体を取り戻しに行く……って話です

あぁこれもハガレンとか鬼滅みたいな……(違う)

よくやりたいことを見つけろ!とか「何のために生まれて何をして生きるのか」とアンパンマンでも歌われますが、まさにそれがテーマとなってる哲学的な映画です

でも当然ピクサーなので、難しそうなテーマや世界観を一級のエンタメ映画に仕立ててるので、子供が見ても楽しめると思います

ですが、主人公が中年であるように大人の方が刺さる作品になってることは間違い無いかと

アニメーションの表現としてもこれまでのピクサーの集大成と言ってもいいぐらいの表現で本当にすごいです。

これを見るためだけにディズニープラスに入るべき傑作です(あとマンダロリアン、あとはワンダヴィジョンも来るのか……)


スポンサーリンク

①ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから

httpss://www.netflix.com/title/81005150

https://r0went.com/wp/2020/05/17/post-778/

個人的に今年はラブコメにハマった年でした。年始あたりに今更ですが「とらドラ!」を見て「みのりんかわいい!」となり

その後も「ロングショット 」や昔のラブコメを見ました

今考えると、去年のベストが「マリッジストーリー」で「離婚は不可避」「いやもはや俺はバツイチ」となったので、反動で軽いものが見たかったのかも……

そんな中でNetflix配信限定ですが、登場したのが「ハーフオブイット」でした

青春映画としてもラブコメとしても最高、もちろん時代性もあって、なんか今年と、そして自分の好みの映画の象徴のような感じがして1位にしました

簡単に言うと、ポスターの3人の三角関係をアメリカの保守的な田舎町を舞台にして描いたラブコメです

そうだ、アメフトの補欠部員のポールがまずこの眼鏡の女の子(ちなみに今年一番聞いた曲は眼鏡の男の子だと思う)エリーにラブレターの代筆を頼むんですよ

そっから始まるストーリーなんですけど、本当に人が恋する瞬間とか愛するってことはこうなんじゃないかというのが、とても良くわかるロマンチックな映画になってました

笑えるとこも多いし、ブックスマートに負けない最高なキャラもたくさん出ます

しかもね、邦題の「面白いのはこれから」が示すように、開かれた終わり方になっているのもとても好みでした

うん、これを見るためにNetflixに入っても良いと思うぞ(Netflixは他のコンテンツも充実しすぎてて入らない理由がないと思いますが……)



今年はちょっとやることが年末年始ありますので、例年に比べれば適当に書きましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました


あとがき

httpss://eiga.com/news/20190830/4/

ちなみに去年の記事の時点で「パラサイト」は見ていて、来年はベスト1かなとか言ってましたが、パラサイトは最早なんか当たり前すぎるので、優勝です。おめでとう!

映画雑談カテゴリの最新記事