【500日のサマーは恋愛映画じゃない】解説,考察,ミニッツライナーで脚本分析〜

【500日のサマーは恋愛映画じゃない】解説,考察,ミニッツライナーで脚本分析〜

読まなくていい前書き

ミニッツライナーとは映画を1分ごとに「誰が、何をした」で分析する方法です。

今回取り上げたのは、みんな大好き「(500)日のサマー」です。

取り上げた動機は、参考になると思ったからです。

ぼくの印象では趣味で映画鑑賞と書くぐらいの人は、全員見ているようなイメージですし、TSUTAYAでも恋愛映画のランキングで常に上位のイメージです。

ただ劇中の台詞でもあるように恋愛映画のようで恋愛映画じゃないのかもしれません。まぁ恋愛映画ですけど笑

あと後半に書きますが、何回か見ると印象も変わりますね。初見は「サマーは●ッチじゃねーか!」とそれまでの人生で女性に何かをされたわけではありませんが、激怒しました笑

結構こういう印象の人も多いと思いますが、実は違います。(後半書きます)

前回は『her/世界でひとつの彼女』を分析しました(httpss://ryousuke-owen-tanaka.tumblr.com/post/173446803457/her世界にひとつの彼女をミニッツライナーしてみた)

前回にも書いていますが、これは主に自分用のメモみたいなもので、参考にしているケロヨンさん(https://minuteliner.com)のようにちゃんとした分析はしていません!

またミニッツライナーはおそらくもっと簡潔に書くべきなんですが、結構ごちゃごちゃ書いてます。

なのであくまで参考用に見てくださいねっ!

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https://www.amazon.co.jp/500-Days-Of-Summer/dp/B002ST6VGI

【作品基本情報】

「(500)日のサマー」(96分)
監督:マーク・ウェブ
脚本:スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー

【「(500)日のサマー」ミニッツライナー】

※数字は上映時間
()は補足、《》は日にち、「」は台詞(気になったもの)

1.アバン。タイトル。《488日》ベンチに座るトムとサマー。(指輪がついてる)「これはボーイミーツガールの物語」
2.トムとサマーの説明。《1日》2人の出会い。「だが恋物語ではない」
3.タイトルクレジット(スプリットスクリーン)
4.タイトルクレジット。《290日》チャリでトムの家に向かう妹レイチェル
5.皿を割るトム。「失恋だ」
6.サマーとの回想。レストランでの会話。(シド&ナンシー)トム、別れを切り出される。
7.3人に話すトム。「サマーは特別だ」
8.《1日》トム、サマーとの出会い。
9.サマーの説明。普通の女の子じゃないサマー効果
10.運命だ。《3日》トム、同僚との会話。
11.《4日》トム、エレベーターでサマーと同乗。(スミス)トム、話しかけられる。《8日》
12.トム、婚約パーティーでサマーと話す。
13.トム、サマーと話す。建築のことを話す
14.トム、建築のイラストを描く。《154日》トム、サマーに完全にハマった
15.《11日》トム、妹とwiiスポーツしている。《22日》。トム、やめた
16.トム、友達に相談。望み薄だ。
17.トム、オフィスでスミスを流す。
18.《27日》トム。同僚との会話。社員全員がカラオケにいくんだ。《28日》。
19.サマーのカラオケ。
20.トム、サマーと飲む。「恋人はいないわ。恋人はいらない」
21.トムとサマーの会話。「恋を信じるの?愛は絵空事よ」「君は間違ってる」
22.トムのカラオケ。
23.トムとサマーの会話。
24.トム、サマー、つぶれた同僚をタクシーで送る。「私が好き?友達として?」「うん」
25.「友達にならない?」別れる2人。《31日》
26.コピー室で会う2人。キス。
27.ポールがトムの家に来る。サマーも家にいる。
28.《282日》トムとサマー、イケアでデート「流しが壊れてる」無視。倦怠期。《34日》トムとサマー、IKEAでラブラブデート
29.IKEAでままごとごっこ。「流しが壊れてる」サマー
30.トムとサマー、ベッドでいちゃいちゃ
31.トムとサマーの会話「真剣に付き合う気はまったくない」「いいよ」「気楽にね」
32.トムとサマー、ベッドイン。トム、鏡に向かって自分を鼓舞する。
33.街のみんなが祝福してくれる。(ハンソロ)ダンス。
34.トム、ダンス。エレベーターに乗る
35.《303日》エレベーターから出てくると、落ち込んでるトム。サマーが仕事場にいない。別れた後。「ヘンリーミラーいわく小説書いて吹っ切れ」サマーからのメール。「ただし友達よ」暗転。
36.《45日》サマーの鼻歌。電話で楽しそうな2人。《87日》アダルトオンリー。シャワーでいちゃつく。
37.《95日》建築群。お気に入りスポット。
38.トムとサマー、ベンチで会話。
39.トム、サマーの腕にアイデアを描く。《109日》
40.トム、サマーの家に行く。他人行儀な壁がなくなった。トムはサマーに選ばれた。
41.サマーの本当の話。「こんな話をしたのは初めて」
42.トム、友達との会話。《118日》
43.トム、妹に相談。確認してみるべきよ
44.トムとサマー、車内。「僕らの関係ってなに?」「さあね」
45.トンネルへと入っていく車。《259日》トムとサマー、バーで飲んでる。雰囲気が悪い。
46.サマー、ナンパされる。恋人はひよっこか。トム、殴る。殴り返される。
47.トムとサマー家に戻る。「あなたにはがっかり、ぶざまで」
48.「答えは変わらない。友達よ」「立派なカップルだ」(めまいカット)
49.(スプリットスクリーン)寝るトムとサマー。サマーが雨の中、家に来る
50.サマー「私が悪かった」
51.トムとサマー、キスして仲直り、するけど暗闇。ベッドで話す。サマーの過去の恋人話。高校時代
52.サマーの話。大学。彼女は最高だった。プーマ。トムとサマー、公園でいちゃつく
53.トムとサマー、公園でいちゃつく。「ペ●ス」《266日》→《191日》。トムとサマー、美術館デート。
54.現代美術を見る。映画を見る。《314日》一人で映画を見るトム
55.自分が出ている白黒映画。(ベルイマンオマージュ)寝てるトム
56.《321日》トム、上司と話す。最近なにかあったのか?
57.トム、上司と話す。アドバイスを受ける。仕事不調。カード『私たちを愛してる』
58.《167日》トム、仕事好調。
59.《322日》サマーの同じ映像で違う説明《345日》トム、アリソンとデート
60.トム、アリソンに相談。彼女が忘れられない。失敗の原因を考えた。
61.トム、アリソンに話す。「彼女が薄情であさましい悪女かロポットかだ」カラオケにいく
62.《402日》トム、電車に乗る。友人との電話。
63.トム、サマーと電車でばったり。ミリー(同僚)の結婚式に行く車中。
64.トムとサマー、コーヒーを飲んで楽しい会話。
65.結婚式場。「ペ●ス」。パーティー。
66.トム、サマーと思い出話。ブーケトス
67.トム、サマーと踊る。金曜日のパーティーに誘われる。電車で寄り添って寝るサマー
68.愛について自分語り。
69.トムは愛について何もいえない。金曜のパーティー。期待と現実。(スプリットスクリーン)
70.パーティー。トム、カードについて説明。
71.一人で飲むトム。サマーの指輪を見る
72.帰るトム。風景がモノクロの絵になり消しゴムで消される。《408日》→《440日》《441日》
73.《441 1/2日》やさぐれてるトム。《442日》サンングラスをして会社にくるトム。
74.ミーティング。トム、同僚の案を批判。
75.ミーティングで感情的になるトム。「全部嘘だ。愛って何だ」
76.本音をカードにすべきだ。トム、ミーティングを去る。
77.《450日》トム、妹と話す。「海に魚はいっぱいいるわ」妹から励まされる。振り返ってみて。
78.トム、振り返る。トムとサマー『卒業』を見る。感動しているサマー
79.卒業を見て泣いているサマー。レコード屋。サマーの態度が冷たい
80.トム、手を握るのを拒否される。疲れたの。《456-476日》ベッドで落ち込むトム
81.トム、テニスボールでリズムをとる。黒板を消して建築の勉強を始める。就活。
82.トムの建築の勉強とサマーの結婚式(スプリットスクリーン)。
83.《488日》トム、ベンチに座っているとサマーに遭遇。お気に入りスポット。会えると思った。
84.トムとサマー、ベンチに座って話す。
85.「話してくれればよかったのに」「踊りたくて」「なぜ妻に?」「サプライズ」
86.「あなたとは違う気持ち」トム、向こうをむく。(涙は見せない)運命、心の友、真実の愛
87.サマー「会うべくしてであったのよ。あなたの考えは正しかったの。私たちは運命じゃなかった」
88.手を握ってベンチからの別れ《500日》
89.就職の待ちあい場所。トム、女性と会話
90.偶然それだけが全てだ。奇跡は起こらない
91.運命の力はない…彼は確信した。女の子を誘う。OK。オータム
92.《1日目》エンドロール
93.エンドロール
94.エンドロール
95.エンドロール
96エンドロール
1:34:59

【まとめ】

10分 トムのサマーの回想(出会い)

20分 トムとサマーの馴れ初め

30分 トムとサマー付き合い始め

40分 トムとサマー蜜月期(最高潮)

50分 トムとサマー倦怠期

60分 トムとサマーの別れ

70分 トム、復縁への期待

80分 トム、失恋(どん底)

90分 トム、新たなる希望

トム

intention サマーと付き合う

obstacle サマーが恋人関係と認めない

need 自分の歩む道を見つけること

サマー

intention 本当の愛を見つける?orトムをキープ

obstacle 見つからないorトムの求愛

need 真実の愛を知る

【構成】

Act 1 トム、サマーと出会う

I.I 《1日》サマーとの出会い/8分

PPI 《28日》トムの好意がサマーに伝わる/24分



Act 2 トムとサマーの恋模様

MP 《118日》サマーに関係性を聞くが、はぐらかされる(車はトンネルに)/45分

PPII 《408日》トムの決定的な失恋(風景がモノクロになって消しゴムで消される)/72分



Act 3 トム、新たなる希望

Climax 《488日》トムとサマー、ベンチでの会話/83分

Ending 《500日》トム、オータムとの出会い/89分



【補足】

今回DVDで見たのだが、特典映像でカットされたシーンが収録されていたので、以下にあげる。

「理想の愛」愛についてカメラ目線で語るくだりが本編より複数人登場し、長い(68分)
「別れ話」妹に話しているところが長い(6分)
「家族との夕食」妹とWiiテニスしたあと家族との食事シーンがあった(15分)
「ポールとサマーの対面」会話が長い(27分)
「予想外の展開」決定的にふられたパーティーのあとに一回サマーの元に戻る(72分)
「一人で映画を見るトム」映画の内容が長い(54分)
「最悪な朝」ダンスシーンと対になるシーン(?)
「サマーの幻」街でサマーの幻を見る《306日》(?)
「アリソンとのデート」相談して話す内容が長い「傷つけたのはあなたじゃない?」(60分)

特に重要なのは、サマーの指輪を見た失意のあと一回戻る展開が撮られていたことだろう。


トムはサマーの家まで戻りサマーが「残念でした」と言ってドアを閉めるのだが、これがあるのとないのとではサマーへの印象が全く異なるだろう。カットされていなければ、サマーの悪女感が増しすぎる。



【時系列順500日のサマー】

また時系列順に並べるとこうなる。

【1日】2人の出会い

【3日】同僚とサマーに関する会話

【4日】エレベーターで話しかけられる

【8日】婚約パーティーで話す

【11日】妹とWiiスポーツ

【22日】やっぱりやめた

【27日】同僚との会話(社員全員でカラオケに行く)

【28日】カラオケ

【31日】コピー室でキス

【34日】IKEAデート

【45日】鼻歌でいちゃつく

【87日】アダルトショップ

【95日】お気に入りスポット

【109日】他人行儀じゃなくなる

【118日】トム、妹に相談(どんな関係性か聞くべき)

【154日】トム、完全にハマった

【167日】トム、仕事好調

【191日】美術館デート

【259日】バーで殴られる(仲直り)

【266日】公園でいちゃつく

【282日】IKEAデートで無視

【303日】サマーと別れた後。サマー仕事を辞めてる

【314日】一人で映画を見るトム

【321日】トム、上司と話す

【322日】サマーの悪口(154日との対比)

【345日】トム、アリソンとデート

【402日】トム、電車でサマーと再会。同僚の結婚式

【408日】パーティーで完全な失恋

【440日】寝てるトム

【441日】寝てるトム

【441日 1/2】やさぐれトム

【442日】トム、サングラスをして出勤

【450日】妹に励まされる。フラれた原因を振り返る

【456日-476日】ベッドで落ち込むトム

【488日】トム、サマーとベンチで会話

【500日】オータムとの出会い

『卒業』を見たことが別れの決定的な出来事であることが示唆されるが、その日にちは

①191日(美術館デート)〜259日(バーで殴られる)の間

②266日(公園でいちゃつく)〜282日(IKEAで無視)の間

どちらかの期間で起こったことと考えられる。おそらく①…(見直せばわかるかも)

なぜならトムはサマーと恋人という関係性にこだわるが、サマーはそれを最後まで認めない。

サマーは『卒業』を見て、トムはやはり恋人ではないと認識するが、遊び相手としては楽しいので①のあとも関係性を続けていたのでは?

またバーでサマーが怒ったのは、ナンパされるサマーをトムはただ見ているだけで、バカにされた後に殴るが行動が遅い

『卒業』のようにトムの男らしいところを見たかったサマーは、トムが殴ったあとにも「あなたにはがっかり」と伝えているのではないか。

それにバーのシーンまでは2人とも良好な関係である

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【感想・考察】

【ミニッツライナーをしてわかった500日のサマーの面白い点】

  1. 反復
  2. 時系列シャッフル
  3. テンポがいい

まぁ1、2はしなくてもわかりますが(笑)改めて思いました。

例えばIKEAでのデートやエレベーターであったり、映画館であったりと良かった時と悪かった時の関係性が同じシチュエーションで描かれるのでその差異が映画を面白くしています。

差異の面白さの最たるものは「期待と現実」をスプリットスクリーンで見せるパーティーのシーンでしょう。

またサマーの同じ映像を使いながら、好きなところと嫌いなところを言うシーンもありました。これらは映画的な面白さと言えるのでは。

さらに時系列をシャッフルしているので、効果的にシーンを配置して面白さを増長させています。

あの時、こう言ってたのがこうなってるとか。うまく行ってない時に、彼女が以前言ってたことを言って、機嫌を取ろうとするけど、うまくいかないとか心あたりありませんか?

またこういった恋愛ものを見ていて、つまらないのは2人がうまく行っている時です(笑)

例えば「ラ・ラ・ランド」は僕の2017年ベスト1映画ですが、「夏」のパートは少し退屈でした。それは2人がいちゃついてるだけで、話的には進展がないからだと思います。

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」でもいちゃついてるところは見ていて苦痛でした(笑)

まぁそこがフリになるので、必要なシーンなんですが。

それを「(500)日のサマー」は時系列シャッフルと構成によって、回避しています。

うまくいっているシーンが続く前半でも冷や水をかけるように、うまくいっていない時期を入れますし、その逆も同じことをしています。

あとはトンネルに車が入っていくシーンに象徴的ですが、シーンの暗転が多いです。これは終わる関係ということをずっと提示するためにしているのかなと思いました。

またトムが上がるシーンと下がるシーンが効果的に配置されています。

特に恋する時って「あの子が好きだ!」「でもやっぱ無理そうだな」と本気になるまでに葛藤があると思いますが(笑)

それも時系列シャッフルで表現していてうまいなぁと思いました。

もし時系列通りなら前半はずっといちゃついているので、あまり面白くなかったかもしれません。

しかも構成を見てわかるように、肝のシーンは時系列通りになっているので、シャッフルされながらも直線構造になっており見ていて混乱しません。

今回は10分ごとに区切るとわかりやすかったので、そうしましたが、大まかに見ても直線構造になっているのが発見でした。

あとはこの映画実質約90分の映画なんですが、めちゃくちゃテンポがいい!

開始2分で「ボーイミーツガールの物語だが、恋物語ではない」とセットアップとテーマの提示が完了しています。

さらにミニッツライナーでも記述が多いように、シーンの切り替えが早かったです。

【サマーは●ッチじゃない】

冒頭にも書きましたが、初めて見た時は「サマーは●ッチじゃねぇか!」と怒りました。

同じ感想を持ってる人も多そうですが、それは映画のアバンで実名を出して「お前のことだ、●ッチ」と出ることも影響しているのでは。

しかし2回目以降見直すと「サマーはトムと元から付き合う気はなく、本命は他にいて、ただの遊び相手としか見てないのでは?」と思いました。

トムだけが本気だったということです。最初からノーチャン。

そして町山智浩さんの映画ムダ話の「(500)日のサマー」回を聞いた上で、今回改めて見ましたが、「トムにもサマーと結ばれるチャンスは十分にあった」と思いました。

脚本は結構サマーのモデルになった人に対しての恨み辛みが多かったようですが、監督のマーク・ウェブは全部カットしたそうです

それに「サマーは●ッチではない」という撮り方をしたと。

町山さんが指摘していますが、トムはサマーに対してずっと受け身です。サマーに好きと伝える場面ですら、同僚が酔っ払った勢いでという始末。

ただサマーがトムに惹かれている場面もあります。それはトムの夢である「建築」のことを話す時とトムが「運命や愛はある」と語る時です。

この時のトムはサマーに対して受け身や同意ではなく、自発的に言っています。

だからこそ最後もトムが建築への夢を語ったあの場所にサマーは来たのです。

サマーは「運命や愛はない」と語り、そのため本気で付き合うことはしないという価値観の女性です

しかし心の奥底では、本当はあって欲しいと思っている人物です。

そのため『卒業』を見て、涙します。

そして受け身のトムに愛想を尽かします。

最終的に結婚相手によって運命や真実の愛は本当にあるんだとわかるサマー。

トムも『卒業』のダスティン・ホフマンのように花嫁を奪うぐらいの気概を見せて入れば…

一方でトムは、最初はあると思ってましたが、サマーとの恋愛によって「愛ってなんやねん!運命とかないんだ!」とやさぐれます。

でも心の奥底では本当はサマーは運命の相手だと思いたいのです。

だから今回見直して一番グッときたシーンはラストのベンチでサマーから「私たちは運命じゃなかったってだけ」と言われて、トムが泣き顔を見せないようにサマーから顔をそむけるシーンです。

終始なよってたトムですが、かつて愛した女の子の前では、前みたいに弱いところは見せられないと頑張るのです。そう!これぞ男の泣き方!(笑)

ただサマーは●ッチではありませんが、かなりぶってることは確かです(あざとくて何が悪いの?)

最後も「会えると思ってた」とかいうなんて罪な女です…

【恋愛物語ではなく、成長物語】

冒頭のナレーションで「恋物語ではない」と言われますが、それではなんだったのかという答えは「トムの成長物語」です。

サマーと出会ったことで、成長できたという話。新しい自分になれたという話。

サマーが通過儀礼だったということですね。

一方でサマーもトムとの出会いによって、愛や運命について学ぶことができました。成長したんですね。だから最後も会いにきてくれたんじゃないでしょうか

「チェイシングエイミー 」も別れたけど、君のおかげで学べたし、成長できたという話でしたね。

以前ミニッツライナーを行なった「her」との比較だけですが、最終的に別れる恋愛映画は

恋愛前(↑or↓)
付き合い始め(↑)
うまくいかなくなる(↓)
仲直り(↑)
でもやっぱダメ(↓)
新しい自分へと踏み出す(↑)



という流れになっているのかもしれません。



長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます!意見なども受け付けております(@0wenchan)


【参考文献・関連映画】

・町山智浩の映画ムダ話71 マーク・ウェブ監督『500日のサマー』2009年。 「これはラブ・ストーリーではない」なら何? サマーはなぜ『卒業』を観て、別れを切り出したのか?

https://tomomachi.stores.jp/items/5a5d6086ed05e60dd20008a6

考察に書いてることはほとんど町山さんの受け売りです(笑)まぁ構成を見るのが目的だったので…。あと個人的にすごく反省して刺さる回でした…非モテ文系男子はこれを聞いて反省すべし!

・シネマハスラー「500日のサマー」評論

関連映画

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卒業

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