「ひつじのショーン」シリーズ劇場第2作です。試写会で一足先に見ましたが、素晴らしい作品でした。ネタバレも何もないような作品ですが、あらすじをざっくり書きます。日本では12月13日から公開です。
「映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!」のあらすじは?第一幕
確かシンセサイザーの演奏から始まります。なんだか不穏な雰囲気です
UFOが地球、というかイギリス(劇中ではモッシンガム)に不時着します
この時、電波障害みたいなのが起こってたと思うんですが、あのキャラクターの姿を見ることができます!(あの発明家と犬です。早く新作作ってくれないのかなぁ)
不時着したUFOを目撃したのは、フライドポテトを食べているおっさんと犬です
UFOを見てその場から逃げ出しますが、ポテトを落としてしまい、出来立てでしたが、その場から去ります……
と思ったら戻ってくるんかい!というギャグをはさみつつ、宇宙人はポテトを食べ、街に降りてきます
一方その頃、ショーンたちが暮らす牧場では相変わらずの日常が
ショーンたちがトラクターを運転する、大砲を飛ばすなどで遊んでいると、ビッツァーの監視により禁止の立て看板が立てられます
まぁいつもの感じです笑
しかしショーンも負けじといたずらをして、牧場主の家に忍び込みピザを3枚注文します
ピザが届き、ショーンが変装して受け取り、仲間とピザを食べようとしますが、ビッツァーに嗅ぎつけられ取られてしまいます
機転を利かして1枚だけ手元にピザを残していたショーンですが、なんと中身がありません!
ビッツァーの元にいったピザ2枚も中身がありませんでした
次の日、寝れなかったという感じで出てきたショーンは外でピザの切れ端を見つけます
それを追っていくと……誰かいる!
それが宇宙人(?)のルーラでした
犬っぽいデザインですが、宇宙人です
このルーラがめっちゃかわいいんですよね
そしてショーンとルーラはETのぎゃー!ってやつをやって、ルーラは牧場に飛び出してきます
声真似ができるルーラは、牧場に溶け込みますが、一波乱も起こします(エイリアンのオマージュあり)
禁止されてるトラクターに乗ったルーラとショーン
しかしルーラの不思議な力もあってトラクターは暴走
畑はめちゃくちゃになり、それを見た牧場主が怒るのかと思いきや……
なぜか畑がめちゃめちゃ荒らされてたのに、したり顔
畑はミステリーサークルのようになっていたのです
街ではUFOフィーバーが巻き起こっていました
なので牧場主はUFOのテーマパークを作って、新しいトラクターを買う計画を立てたのでした!(どんな計画だ笑)
一方、MIB的な女性が(エージェントレッド)宇宙人を探し始めました
第一発見者のおっさんと犬を連れて、現場に行きます
ここで活躍するのが、マギンズ
こいつです。ウォーリーではありません
マギンズもめっちゃかわいいんですよね。ウォーリーというかウォーリーに出てきた掃除ロボット(buffer)にも似てるかな?
でも現場に行っても何もありませんでした
なのでエージェントレッドとその仲間たちは帰っていきました
第二幕
このまま牧場(というか地球)にいられないと感じたショーンはルーラと共に、ルーラのUFOまで戻ることになりました
でかいゴミ箱あるじゃないですか?あぁいう感じのやつに乗って、街まで走り出すショーンとルーラ
ただ街でも一波乱
ジャンクフードが好きなルーラは、スーパーに忍び込むとあらゆるものを口に入れます
すっかりルーラの教育係のようになったショーンは食べさせないように注意しますが、ルーラはアルコールをがぶ飲み(この辺もETオマージュ)
そして大音量のげっぷをかまします(アフリカに届くほど笑)
ここはくだらなくて笑いました
看板とかを使ってスーパーから逃げ切ったショーンとルーラですが、先ほどの磁気嵐ほどのげっぷにより、エージェントレッドに存在を気づかれてしまいます
UFOの現場についたショーンとルーラ
ないと思ってたUFOですが、光学迷彩的なので姿が見えないだけで、物はそこにありました
UFOに入ると、ルーラの家族写真を見つけるショーン
テレパシーというか手で頭を触って情報を伝える的な特殊能力あるじゃないですか?
あれでショーンはルーラが地球に来た理由を知ります
ルーラは両親が寝てる時に、UFO(あっちでは車的扱い)に乗って誤って、地球に飛ばされてきたのです
ただUFOのなんていうのかな、リモコンというかワンピースで言えばログポースみたいのがないと自分の星に帰れないんですね
それを持ってるのがエージェントレッドの一味なんですよ(落ちてるのを拾った)
ビッツァーはショーンを追ってる最中に、UFOに入り、ボタンを間違って押して、冬眠状態に入りました
現場に戻ったエージェントレッドたちはUFOを見つけ、そのまま捕獲し、表面上は洗車の店である秘密基地にUFOを持って帰ります
ここで基地に入る時の音が未知との遭遇の音楽でしたね
ショーンとルーラはバレないようにUFOから出て、ショーンはリモコン的なのをエージェントレッドから奪い返そうとします
前半はドタバタギャグが多かったのですが、この辺からはめちゃめちゃ面白かったですね
音楽もスパイ風でリモコン奪還作戦を楽しみました
一方UFOから出てきたのはビッツァーです
牧場主から宇宙服的なのを着せられていたこともあり、一味に宇宙人と勘違いされます
エージェントレッド以外は呑気な一味(ハズマッツ)と一緒に写真を撮ったりしますが、エージェントレッドの命でビッツァーは捕まりそうになり、逃げます(宇宙人だと思われてるので)
その隙にリモコンを持って逃げるショーンとルーラ
ビッツァーもなんだかんだあって合流し、UFOに乗って秘密基地を脱出します
取り逃がしたエージェントレッド。ここでエージェントレッドの過去が語られます。
彼女は子供の頃宇宙人に遭遇し、絵を描いて学校で発表しますが、馬鹿にされて笑い者にされた経験があったのです
それで宇宙人捕獲に躍起になっているんです
その頃、牧場はというと、牧場主による宇宙のテーマパーク「ファーマゲドン(farmageddon)」が羊たちの手により完成しようとしていまいた笑
ちなみにこのFARMAGEDDONが原題です
このファーマゲドンを作るシーンはとても良かったですね
そして確か宇宙までUFOで行ったショーン、ルーラ、ビッツァーですが、
食料供給システムみたいなやつでショーンがピザを頼みすぎて(誤って)
UFOが大破しちゃいます
ショーンのせいで、ルーラは故郷に帰れなくなりました……
落ち込んで超能力も弱まるルーラ
ショーンは壊れかけのリモコンを見つけ、それを空にかざすと少しですが、信号がルーラの故郷に届くことを知ります
第三幕
さて何かが墜落したという情報もあり、町の人たちがファーマゲドンに集まってきます
牧場主は半ば強制的に入場料を徴収し、金を集めていきます
ただ素人が作った(というか羊たちが作った)ハリボテテーマパークなので客も仕方なく遊ぶという感じ
そして牧場主が主演で今回のUFO騒動のショーが始まりました
その間にショーンは先ほどのリモコンをなるべく高いところで、かざす計画を立て(計画立てるのが好きなショーン)
ファーマゲドンにある塔を登っていきます
ここでビッツァーとルーラとも和解
しかし登っている最中に、牧場主のショーに使われ塔の上まで行けません
さらにはエージェントレッドがアバターに出てきたロボットみたいなのに乗って、追いかけてきます
ビッツァーを捕まえますが、ビッツァーはただの犬だと判明
ショーの観客は大爆笑
ただ忸怩たる思いのエージェントレッドにルーラが見つかってしまいます
塔の上までなんとかたどりついたショーンとルーラですが、エージェントレッドはロボットに乗って追いかけてきます
ここで看板の文字を下に落として当てる作戦発動!
例えばAだったら「あ」という感じで、当たった文字の音で食らった声を出すというギャグをはさみつつ
Dまで落としますが、先回りされついに万事休す……!
かと思いきやビッツァーが大砲にのってロボットを追撃
ロボットは残っていたOとNで「NO」と言いながら落ちていきました
ここはうますぎますね。スターウォーズのオマージュにもなってるし
そしてルーラの故郷に信号を送るショーン
ルーラの両親が迎えにきます
しかしここでもしつこいのがエージェントレッド!
ルーラと両親の感動の再会だったのに、捕まってしまう……!
しかしエージェントレッドはルーラの両親を見て唖然とします
そうです、彼女が子供のころに会った宇宙人とはルーラの両親だったんです
ここが泣かせるんですよねー!!
正直、エージェントレッドの子供の時に会ってた宇宙人がルーラの両親じゃね?というのは予想は出来る範囲ではあると思うんですよね
でも彼女が子供の頃に確かに見たはずなのに、周りから馬鹿にされ、それ以来ずっと取り憑かれていたものと再会した時
自分が信じてきたものはやっぱり本当だったんだ!という表情
そこで泣きましたね。ラピュタは本当にあったんですよ
それこそ「未知との遭遇」で言うところの、最後にリチャードドレイファスが宇宙人たちに選ばれた的な感動がこのシーンにはあります
しかもそれまでずっと悪役だったキャラに、解放を与えてこういう着地をさせるってどんだけ優しいんだよ!っていうね
そしてルーラは地球であったことを両親に話してショーンも紹介し、ショーンは涙の別れ
ルーラたちは故郷に帰っていきました(ここも未知との遭遇パロ)
一応そのあと、牧場主がUFOに乗ってたので引き返したり、
新しい大型トラクター変えたけど、フリスビーでぶっ壊れるなどの後日談もありつつ、「映画ひつじのショーン UFOフィーバー!」は終わりました(エンドロールのあとも映像あり)
上映時間も86分で、嬉しい!最近「IT」「アイリッシュマン」「ドクタースリープ」と長い映画ばかりでしたからね
UFOフィーバー!は(も)傑作だ
宇宙人が来て、帰っていくという定番のストーリーながら、シンプルに感動娯楽作を提供してきたアードマンはやっぱりすごいです
個人的にはやはり悪役のエージェントレッドに救いを用意していたところに心底感心しました
こんな優しい泣かせ方ありますかね?
しかも手間暇かけたコマ撮りアニメの快感も味わうことができるし
セリフはほぼ一切なく(「NO」だけかな?)万人が楽しめるエンターテイメント作になっていたので、もう本当にすごいことだと思います
これだけシンプルなのにここまで面白いのはやはりキャラの魅力も大きいと思います
ショーンを始めとしたレギュラーメンバーはもちろんルーラはめっちゃ可愛いし、マギンズもロボットらしい健気さで可愛かった
何故かあまり賞とかには引っかかってないみたいですが、傑作といっていい作品だと思います(ちなみに一作目のバックトゥザホームは大傑作)
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